こんにちは!補聴器のRe(アールイー)芦屋店です。
前回は補聴器を考えるにしても
「補聴器ってどこで買うの?」という記事でした。
前回の記事はコチラ ⇩
ただ補聴器は「購入してすぐ聞こえる」というものではありません。
ですので今回は「補聴器をしっかり使いこなすためには?」についてお話いたします!
はじめに
まず、補聴器は“買って終わり”の道具ではなく、使いこなすまでに時間と工夫が必要です。
それはまるで、“音のリハビリ”をしていくようなものなのです。
それでは、これから補聴器を使い始めるご本人や、そのご家族に向けて
補聴器と上手につき合うための5つの大切なステップをご紹介します。
ステップ①|補聴器は“慣れるところ”からスタート
補聴器を本人様の聴力に合わせて調整し、つけていただくと多くの方がこう言います。
「声が大きすぎる」「色々な音が気になってしまう…」
これは決して調整が合っていないわけではなく、静かに感じていた世界に、音が戻って脳が驚いているからです。
脳が“音のある世界”に少しずつ慣れていくためには、ある程度の時間が必要なのです。
ですので、最初は少し控えめな音から始めて、ゆっくり慣らしていくことが大切です。
ステップ②|まずは短時間・静かな場所から
いきなり一日中つける必要はありません。
最初は、家の中など静かな環境で、1日3~4時間を目標にしましょう。
会話だけでなく、日常の中の音を“思い出す”ことも大切です。
少しずつ装用時間を延ばしていき、無理なく慣れていきましょう。
ステップ③|調整を重ねて“しっかり聞こえる音”へ
補聴器をつけることに慣れてきた。つまり、脳が音を受け入れ始めた。ということです。
控えめな音はあくまでスタート地点。そこから、音の調整を続けていく必要があります。
- ① 音に慣れるまでは控えめな音で練習。慣れてきたら、音の調整を行う
- ② 調整後の音でまた使っていただき、慣れるまで調整+練習
- ③ ②を繰り返して、どんどん補聴効果を上げていく
イメージとしては、調整を重ねて、無理なくしっかり聞こえる音に育てていく感じでしょうか。
ステップ④|様々な場所・状況で使ってみる
補聴器をつけて生活することにも慣れてこられましたら、色々な場所でも使ってみましょう。
たとえば…
- 病院や銀行での手続き中に会話をしてみる
- 家族との夕食など、複数人との会話をしてみる
- カフェやレストランなど、賑やかな場所で会話をしてみる
補聴器は「聞きたい音」と「それ以外の音」を脳が区別する練習が必要なので、こうした
音の違いがある環境に少しずつ慣れていくことが大切です。
ステップ⑤|あきらめずに続けることで、聴こえの世界が広がる
最初は大変に感じて、途中で補聴器を外したくなることがあったとしても
続けることで「聴こえる楽しさ」が戻ってくる瞬間が、きっと訪れます。
- 人との会話が増えてきた
- 外出が楽しくなってきた
- 孫の声が聞こえるようになった
そんな変化が、補聴器を続ける励みになるはずです。
まとめ|補聴器との付き合いは、じっくりで大丈夫です
補聴器は、私たち補聴器技能者が丁寧に調整を重ねることで、日々の生活を
支えてくれる”聴こえの相棒”として育っていきます。
その”相棒”とともに、”聴こえのケア”を通して、私たちもまた皆様のパートナーであり続けたいと思っておりますので、
焦らず、少しずつ、補聴器と上手につき合っていきましょう。
補聴器について不安なことがあれば、お気軽にご相談ください
当店では、聴こえに関するチェックや試聴体験も随時受け付けています。
「ちょっと気になる」「まずは話だけでも」
そんな気持ちを、私たちは大切にしています。
どうぞお気軽に、お問い合わせください。
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