少し前になりますが、80歳代のある女性のエピソードをご紹介します。
その方は両耳とも聴力低下がある中で、ご自身曰く「片方は全然聴こえない」との理由で、
比較的状態が良い片方の耳に補聴器をつけ、不便は感じながらも生活をしておられました。
そんな中、たとえわずかでも聴こえが良くなるならと、反対側の耳に補聴器をつける決心をされました。
慣れるまでは様々なご苦労もあったとは思いますがそれはあまり口にされず、頑張って自分のものに
していかれました。
それから半年ほど過ぎたころに、嬉しい出来事がありました。
その女性が弊店に向かうJRの車内で、良い方の耳の補聴器の電池が切れてしまい、
内心かなり焦ったそうです。
けれども、電車の中で電池交換をするわけにはいかず、仕方がない、と良くない方の耳にだけ
音が入っている状態(電池切れの反対耳は耳栓状態)で目的駅で降りようとされました。
そのとき、以前ならばこのような状態では全く聴きとることのできなかった車内アナウンスが、
なんと聴きとれたそうです!
「こちらの耳だけで聴こえたんです!」と大喜びで来店されたときの嬉しそうなお顔とお言葉を、
今も忘れることが出来ません。
実際の効果や、それをお感じになる感覚には個人差があって、全ての方に当てはまる事例ではありませんが、
少しでも良くなりたい、というお気持ちと、それを目指して行動を起こし、且つ継続することで
変化が起きた、と考えております。
また弊社では、一人でも多くの方にこのような体験をしていただきたく、積極的な補聴トレーニング
(当サイトの「聴く力をトレーニング」https://re-happy.net/train_for_your_hearing_ability/を
参照ください)を取り入れ、それを柱と位置づけて、専属の補聴トレーナーが日夜、研究と実践に
当たっています。
ご興味のある方は是非お問合せ下さい。
補聴器工房神戸
和田
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